BIM建築設計
プランニングピープル

壁のパーツ化と数量の検証

お昼休みを利用して。
以前パーツに少しだけ触れてみましたが、パーツも下記のようなカテゴリをパーツ化することができます。
パーツは建設モデリングの機能ですが、建築モデリングと分類されているのは、詳細な部分をサポートするため、つまり、建設(施工)分野ということですかね!?


【Revitのヘルプ抜粋】
パーツは、次のような階層構造を持つ要素から生成できます。
  • 壁(重ね壁およびカーテン ウォールを除く)
  • 基礎壁
  • 床(複数のレイヤの形状の編集された床を除く)
  • 屋根
  • 天井
  • 構造スラブの基礎
  • スラブ ハンチ
  • 鼻隠し
ロードされたファミリやインプレイス ファミリの次のカテゴリからパーツを生成することもできます。
  • 構造フレーム
  • 構造柱
・・・とあります。
この前は、簡単に壁をパーツ化してみたが、具体的にはどうなるの?
まずは単純な壁をパーツ化して中身を調べてみることに・・・意外!。
1、予め用意したプロジェクトに壁を配置しています。(予めプロパティ-パーツ表示を選択する)
2、壁を選択し、フェーズ-既存を選択で既存とします。
3、一つの壁でタテにパーツ化し、フェーズで解体を選択します。
4、もう一つの壁でヨコにパーツ化し、フェーズで解体を選択ます。
5、集計表でデータを比較します。
(Revitは機能の組合せにより、複雑にオペレーションがなされます。フェーズと集計表、ビューのコントロール等については、別の機会に!・・・)



追加/
1、面で分割するケース
2、簡略集計により長方形のみサポートします。



機能的には、たぶん、壁を立面から見て分割することを前提なのでしょうか?
壁の厚みを分割することも可能です。
例えば、既存のRC造の壁をある範囲を解体撤去(ハツリ)することが出来るということです。
分割してフェーズで解体すればいいわけです。
Revitでは面積は按分された面積となっています。
壁の厚みを分割しても面積は変わりません。この結果はちょっと変ですね。
しかしながら簡単にカスタマイズ集計表で検証してみました。結果はビデオの通りです。
解体した壁の体積を算出すれば、数量が算出されますので積算に応用できます。
私たちは、改装時の設計において、これらの機能を実際に使用しております
このように、パーツとフェーズを利用した使い方も守備範囲が広がります。

余談になりますが、
環境問題について設計者の責務からグリーンビルディングを考慮することは言うまでも無く重要な問題となっています。そのような点からも、再生可能エネルギーを考慮し既存利用した設計手法にも利用することが可能です。
Revitは建物のエネルギー解析をサポートします。私たちはその分野も重要と考えており、ひと通りは使えますが、まだまだ検証が必要です。

パーツフェーズ 2016.06.15
分割プロファイルとパーツの利用

前回は、プロファイルファミリの利用法を解説しましたが、今回は、分割プロファイルの作成とその利用法を解説いたします。
壁、床等をパーツにして分割することができますが、通常、分割/スケッチを編集で分割します。
その際に、既定値では、「なし」で分割することができます。
表面の仕上げを分割する際に有効です。
また、分割プロファイルを選択し分割することもできます。
ギャップとは、隙間の値です。
分割後は、フリップや形状ハンドルを表示にチェックや基準点別マテリアルチェックにより設定をおこなうことができます。
例えば、PC版やALC版等のジョイント形状を作成することができます。
詳しくはヘルプのパーツを参照ください。



壁のタイプ作成は、パーツで分割できますので、壁自体の仕上げを初めから設定しなくても、マテリアルをカテゴリ別のままにし、パーツ時にマテリアルを設定する方法も有効です。
特に、同じ壁面で仕上げが数種類ある場合などが当てはまります。
壁の仕上げが単体の場合は、壁タイプにマテリアルを設定したほうが、良いケースもあります。
それぞれ、集計表に集計されますので、ケースバイケースで設定するようにします。
非常に強力なので、ぜひ試してみてください。

このように、Revitの機能はそれぞれの機能の組合せが出来るなど、さまざまなケースで工夫次第でほとんどのことがサポートされています。
Revitを一度に紐解くのは、なかなか難しく、部分的な使い方の紹介になるとは思いますが、色々なケースのご紹介で繋がっていけばいいですね。

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