BIM建築設計
プランニングピープル

ファミリテンプレートー2

基本的なファミリテンプレートのカテゴリー2です。
前回では、ファミリテンプレートの基本的な部分とドアに2種類について検証しました。
今回も、別のカテゴリを検証してみたいと思います。

前回と同様に、新規作成/ファミリを選択すると、下画面のファミリのテンプレート画面が出てきます。


一般モデル(床、線、天井、壁、面、ホスト無し、その他いろいろ、計10種類)というのがあります。

1、「一般モデル(メートル単位).rft」について
このファミリテンプレートは、ホストが無い場合です。
どのようなケースで、使うのでしょうか?
まずは、テンプレートを開いてみましょう。(あまりに単純なので画像は付けません)
十字の「参照面」があるだけです。
これは、真に一般的なファミリ(ホストに無関係の)でもいいし、前回説明したような「ホスト」が決まっているファミリの入れ子に(ファミリにネストする)したい場合などに使うこともできます。

下のビデオのように一般モデル(メートル単位).rft でファミリを作ります。
プロジェクトにロードし配置してみると、「ホスト」はレベルとなることが判ります。


ここで、あるファミリにネストし利用する場合はどうなるでしょうか?
先ほど一般モデルで作成したBOXを、「一般モデル-面付き」にネストしプロジェクト内のモデルの面に挿入するファミリを作成してみます。このようにネストしたファミリの「ホスト」は、ネストされたファミリに依存されるようになるということです。



カテゴリは「一般モデル」で、そのままでもかまいませんが、カテゴリを変更することができます。
カテゴリが「一般モデル」では、ネストされるファミリのカテゴリと違う場合がでてきます。整理がややこしいので、カテゴリの変更をおこない、ファミリのカテゴリを合わせておきます。
そうすることで、例えば「ドア」にネストするファミリ(部品)を「一般モデル」で作成し、カテゴリを変更し同じカテゴリに合わせます。
但し、システムファミリへの変更はできません。(変更する場合にカテゴリがでません。変更できるカテゴリには制限があります。)
変更されたカテゴリは、プロパティ:一般ファミリ → 修正されたカテゴリが表示されます。




ドア、窓、収納等、ファミリ(部品)をネストし作成したほうが、作り易い場合があります。
部品なので、同じ部品であれば、どのファミリでも共通してネストし使用できることです。
また、通常は「注釈/マスキング」で表示設定をおこないますが、複雑なマスキングは、修正する際のエラーの原因になるようです。特に、複雑なサッシ枠等にマスキングをおこなうと、他の場所を修正したのに、マスキングの拘束がおかしくなるなどの現象が多々あります。
ネストしたファミリを使えば、モデルをそのまま詳細表示で表現すれば、マスキングをおこなわなくて済みます。
マスキングの使い方として、簡略表示、標準表示などのように、概略の形を表現する場合に使うと良い結果に繋がります。
(モデルやマスキングの拘束については、別の機会に詳しく解説します。)

「窓」で作ったファミリを「ドア」にカテゴリ変更することもできます。また、その逆も可能です。
その場合は「ドア」のファミリの振る舞いに依存されます。このように、カテゴリの振る舞いに合わないファミリができた場合、別のカテゴリで作り直すのではなく、カテゴリを変更するのも一つの簡単な方法です。
前記したネストするファミリは、ネストされたファミリで振る舞いがおこなわれます。
(全てを検証したわけではないので、そうでないかもしれませんので、その場合はご容赦ください)

今回、解説した内容は、ドア、窓、収納等、いろいろな部品で作られるファミリに応用できる基本的な事項です。ドアファミリ等のカスタマイズに関して、追々、必要となってきます。

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