BIM建築設計
プランニングピープル

鋼製開きドアファミリの作成

Revit ファミリ追加!

さて、今回は鋼製開きドアシリーズのご紹介です。
また、ここではご紹介致しませんが、木製片引き戸シリーズもアップしております。
Webサイトは下記から!

http://shop.planning-people.com/



前回ご紹介したファミリも同様に、下記の事項に留意して作成しております。

A-1~などのタイプは、枠をベースに、建具扉、取手形状、沓摺形状、いくつかのネストしたファミリで組み立てられています。最終(上位)のファミリは、仕上げマテリアル、建具扉、取手形状、沓摺形状などの、そのタイプのパラメータで選択変更することにより修正することができます。つまり、ネストしたファミリを修正する必要がないということです。
下位のファミリのパラメータは、上位のファミリで修正されます。
これは、ユーザーがカスタマイズする場合に威力を発揮します。
見方を変えれば、形状の違う下位のネストするファミリを作成すれば、上位のファミリで、選択し入れ込むことができ、マテリアルなどのパラメータを上位のファミリで修正することが可能となることです。
ユーザーは、色々な形状のネストしたいファミリを作成し、上位のファミリで選択しパラメータを修正すればいいだけです。
但し、枠の各部のパラメータの修正は可能ですが、枠形状の3つの基本パターンは変更できませんので、それ以外の枠パターンを作成する必要があります。
また、ネストするファミリの作成に当たっては、現在設定してあるパラメータを使う必要があります。(ネストファミリをコピーし作成します。)

私は、これまで色々なファミリを作成してきて、あまりにも多くなりすぎて、どれを使っていいかさえも、わからなくなってきたという、経験から、ベースとなるきちっとした基本的なファミリを作成し、中身は簡単に入れ替えることができるファミリを作ろうと考えました。そうすれば、整理も簡単になります。
似たようなファミリは良くあるものです。その度に一からファミリを作成するのは、あまりにも効率が悪く、データの蓄積にも繋がりません。そうした一貫したファミリの作成が必要ではないかと思っております。

カスタマイズについては、追々ご紹介していきたいと思っております。


1、鋼製開きドアファミリの構成

 下記は、鋼製開きドアのファミリ構成表です。

 ・A-1~6、B-7、8までの、標準の扉形式で分類
 ・枠形状が1型、2型、3型
 ・取手形状が、13種類
 ・沓摺形状が、4種類で分類され、沓摺無しを設定
 ・ガラリは、鋼製がらり設定
 ・オプションタイプとして、B-2-7、B-2-7-2、B-3-7、B-5-8、B-6-8、のファミリが設定されています。
 ・各部の寸法は、パラメータにより変更ができますので、自由に設定しタイプを作成することができます。

ファミリは、扉タイプをベースとして、枠形状3タイプとガラリ、沓摺形状の組合せで構成しております。

そのファミリタイプとして、取手形状、沓摺形状をそれぞれのタイプの中で選択し組合せできるように設定されております。
こうすることで基本パターンから、ユーザーは多くの組合せタイプを作成することができます。

※木製開きドアファミリの構成より、省いたタイプは、B-1、B-2、B-3、B-4、B-5、B-6、のタイプです。
B-2-7、B-2-7-2、B-3-7、B-5-8、B-6-8のタイプで、作成できる形状なので省きました。







2、枠形状、沓摺、ガラリ










3、取手形状

4、A-1~A-6の基本オペレーション

ガラス、ガラリそれぞれの端明きを変更するとそれぞれの両端の端明きが等しくなり、自動的にそれぞれのWが決定されるファミリです
扉幅が変更されたときに形状が自動的に決まりますので、スピーディなオペレーションが可能です。
各部の寸法やマテリアルは、パラメータにより変更可能で、好きなように設定することができます。
タイプの編集で、タイプを複製し、パラメータ値(数値)を変更します。また、取手、沓摺はそれぞれのタイプ欄で選択し変更するだけなので、いたって簡単にカスタマイズすることが可能です。
将来、扉パネルや取手等を増やしたい場合などに供え、ネストされたファミリをカスタマイズすることにより、自社独自のファミリを構築することが可能です。

平面図の表示設定は、詳細と標準と簡略の3通りです。

断面図の表示設定は、詳細と標準と簡略の3通りです。


5、B-7、B-8、B-2-7、B-2-7-2、B-3-7、B-5-8、B-6-8の基本オペレーション


ガラス・ガラリそれぞれの端明き、W、H(パラメータ)を変更する方法で、自由に形状を決めることができるファミリです

扉幅、高さの範囲で寸法を決める必要があります。
また、各部の寸法やマテリアルは、パラメータにより変更可能で、好きなように設定することができます。
タイプの編集で、タイプを複製し、パラメータ値(数値)を変更します。また、取手、沓摺はそれぞれのタイプ欄で選択し変更するだけなので、いたって簡単にカスタマイズすることが可能です。
将来、扉パネルや取手等を増やしたい場合などに供え、ネストされたファミリをカスタマイズすることにより、自社独自のファミリを構築することが可能です。

平面図の表示設定は、詳細と標準と簡略の3通りです。
断面図の表示設定は、詳細と標準と簡略の3通りです。


6、ファミリ製品の構成


※ご注意:Revit ver.2015以上対応


 それぞれのファミリ製品には下記のファイルが含まれます。

 (枠形状の3タイプで1組セットです)
  1、鋼製片開きドア-1型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)
  2、鋼製片開きドア-2型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)
  3、鋼製片開きドア-3型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)

  4、鋼製親子開きドア-1型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)
  5、鋼製親子開きドア-2型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)
  6、鋼製親子開きドア-3型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)

  7、鋼製両開きドア-1型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)
  8、鋼製両開きドア-2型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)
  9、鋼製両開きドア-3型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)

  10、扉・取手・沓摺・注釈記号のそれぞれのファミリ
  11、鋼製(形状)開きドア-2型・・・.rvt(参考プロジェクト)
   ・建具番号入力用集計表(各パラメータ・室名~室名表示)
   ・建具番号・タイプ・サイズ別集計表(各パラメータ・室名~室名表示)
   ・建具表タグファミリ(標準タイプ)
   ・建具符号タグファミリ
   ・REXJ/建具表機能に準拠し、識別情報を自動作成


7、参照プロジェクト

製品をロードしたら参照プロジェクトファイルが用意されています。
添付ファイルのRevitプロジェクトファイルを開きます。

システムファイルは【挿入-ファミリをロード】ではロードできませんので、この参照プロジェクトから、必要なシステムファミリをコピーします。
手順は下記の通りです。

 1、参照プロジェクトのプロジェクトブラウザで目的のシステムファミリや集計表を選択し、右クリックし/
   クリップボードにコピーします。
 2、作成するプロジェクトで、修正/貼り付け/クリップボードから貼り付け/・・・で貼り付けし、
   プロジェクトで使えるようになります。


8、集計表へ建具配置の部屋名表示

 集計表では、建具ファミリが配置された部屋名が反映されます。基準は、扉の開き側とその反対側で集計されます。計画時には、建具表を作成しなくても集計表で管理できますので大変便利な機能です。

9、REXJ/建具表への準拠

 ファミリに設定された製品情報のパラメータ(識別情報)が、建具表タグで自動集計されます。
ファミリの識別情報を修正すると、建具表へ反映されます。
但し、REXJ/建具表の機能は、取付場所(部屋名)、建具の数量の自動表示はサポートされません。

10、ファミリタイプの編集とパラメータの設定

10-1、マテリアルと寸法のパラメータ設定

各ファミリのパラメータはグレー表示されているヶ所以外は変更可能です。但し、数値の制限はかけていませんので、適正な数値を入力する必要があります。(単位違いなどによる数値によりエラーとなりますが、キャンセルで戻ります)
これにより、独自のファミリタイプを作成し簡単にカスタマイズすることが可能です。
マテリアルは、この製品では基本的なマテリアルのみサポートされています。カスタマイズする場合は、Revitのマテリアルを使用することをお勧めします。
よくある現象として、マテリアルはタイルで繰り返されるため、継ぎ目が表示されることがあります。自身で写した写真やクロスメーカーからダウンロードしたデータはこのような現象になりえます。PhotoShopなどで編集したマテリアルを作成する必要があります。

10-2、識別情報のパラメータの設定

・扉タイプは変更不可です。カスタマイズする場合のみ、ネストするファミリを作成した上で、ファミリを挿入し、タイプを入れ替えることができます。その場合、パラメータの関連付け等、理解した上でおこなってください。

・取手タイプ、沓摺タイプは変更可能です。新規にファミリを作成し、ネストしてタイプを切り替えることもできます。

※いずれも、添付にあるネストしたファミリをフォーマットとして、名前を変えて保存し、新規のファミリを作成します。

まずは、基本オペレーションが先決です。カスタマイズに関しては、追々、理解していくことにしましょう。
実際の設計プロジェクトでは、枠形状、取手形状、沓摺形状のタイプが限られると思われます。
設計に当たって、予めそれぞれの形状タイプを決定し、プロジェクトに挿入するようにしましょう。
プロジェクトに挿入後、不要なタイプを削除し、整理してから、タイプで独自にカスタマイズし、タイプを作成、整えます。計画時は建具表作成はおこなわないと思われますので、サイズや仕様を整理、作成し平面に配置し計画します。

ドアファミリ 2017.01.23
Revit Families Shop のオープン


Revit (BIM)ユーザーの皆様、これから始める方へ!


これまで、Revitの実例ブログではなかなか解説できなかったRevitのより詳細な情報をユーザーの皆様に公開し、Revit(BIM)がより普及することを願って、Revit Families Shop として開設する運びとなりました。

Webサイトの運営のため、有償となっておりますが、ご理解、ご利用の程よろしくお願い申し上げます。
弊社は、よりプロフェッショナルなファミリ群・テンプレート等を、企画・基本・実施設計から施工分野まで幅広く利用できるファミリを数多く順次アップしてまいります。​ 初歩的なファミリ作成をマスターすれば、独自のファミリのカスタマイズが容易となり、自社のデータ蓄積に繋がります。Webサイトは下記から!

http://shop.planning-people.com/


 ファミリの作成で悩んだり長時間費やしたりで、ついつい今までのCADで作業をおこなってしまうなどよく耳にします。BIMを立ち上げたいと思いつつも、現状のCAD から離れられないユーザーは意外と多いようです。

 Revit は高機能・多機能ですが初めの取り組み方が重要です。カテゴリ・パラメータなど多様な設定をおこなえば機能がアップしますが、総合的な使い方を網羅した上でのコーディネートが必要となります。
設計現場においては、一からファミリを作成し、プロジェクトで即使用するのは、スケジュール的に無理があります。また、経験からですが、むやみに作成したファミリは、後に使い回しが難しくなります。このような問題を打開するために、下記のような基本方針でファミリを作成いたします。


ファミリ作成の基本方針について


 ・まずはすぐに使用できること
 ・設計のオペレーションに添った設定とすること
 ・使いながら、カスタマイズができるようになること
 ・カスタマイズが容易におこなえ、それを基本に増殖できること
 ・ファミリ資産として残るファミリ設定とすること
 ・ファミリのカテゴリごとに、その特徴を掴み、威力のあるファミリとすること


まずは、木製建具ファミリをアップしましたので、ご覧ください。

これから、数多くのファミリを順次アップしてまいります。

1、木製建具ドアファミリの構成


 下記は、木製開きドアのファミリ構成表です。

 ・A-1~B-8までの、標準の扉形式で分類
 ・枠形状が1型、2型、3型
 ・取手形状が、13種類
 ・沓摺形状が、3種類で分類され、沓摺無しを設定
 ・ガラリは、鋼製がらりと木製ガラリ別で設定
 ・オプションタイプとして、B-2-7、B-3-7、B-5-8、B-6-8、のファミリが設定されています。
 ・各部の寸法は、パラメータにより変更ができますので、自由に設定しタイプを作成することができます。

ファミリは、扉タイプをベースとして、枠形状3タイプとガラリの組合せで構成しております。

そのファミリタイプとして、取手形状、沓摺形状をそれぞれのタイプの中で選択し組合せできるように設定されております。
こうすることで基本パターンから、ユーザーは多くの組合せタイプを作成することができます。







2、枠形状、ガラリ、沓摺の設定とプロジェクトの表示設定


2-1、片開きドア




2-2、親子開きドア




2-3、両開きドア





3、取手形状

4、A-1~B-6の基本オペレーション

ガラス、ガラリそれぞれの端明きを変更するとそれぞれの両端の端明きが等しくなり、自動的にそれぞれのWが決定されるファミリです。扉幅が変更されたときに形状が自動的に決まりますので、スピーディなオペレーションが可能です。
各部の寸法やマテリアルは、パラメータにより変更可能で、好きなように設定することができます。(マテリアルは設定されている以外はユーザー設定です)
タイプの編集で、タイプを複製し、パラメータ値(数値)を変更します。また、取手、沓摺はそれぞれのタイプ欄で選択し変更するだけなので、いたって簡単にカスタマイズすることが可能です。
将来、扉パネルや取手等を増やしたい場合などに供え、ネストされたファミリをカスタマイズすることにより、自社独自のファミリを構築することが可能です。
(カスタマイズに当たっては、中級レベルのオペレーションが必要です。)

平面図の表示設定は、詳細と標準・簡略の2通りです。

断面図の表示設定は、詳細と標準と簡略の3通りです。


5、B-7、B-8、B-2-7、B-3-7、B-5-8、B-6-8の鋼製ガラリ付・木製ガラリ付の基本オペレーション


ガラス・ガラリそれぞれの端明き、W、H(パラメータ)を変更する方法で、自由に形状を決めることができるファミリです。扉幅、高さの範囲で寸法を決める必要があります。

また、各部の寸法やマテリアルは、パラメータにより変更可能で、好きなように設定することができます。(マテリアルは設定されている以外はユーザー設定です)タイプの編集で、タイプを複製し、パラメータ値(数値)を変更します。また、取手、沓摺はそれぞれのタイプ欄で選択し変更するだけなので、いたって簡単にカスタマイズすることが可能です。
将来、扉パネルや取手等を増やしたい場合などに供え、ネストされたファミリをカスタマイズすることにより、自社独自のファミリを構築することが可能です。
(カスタマイズに当たっては、中級レベルのオペレーションが必要です。)

平面図の表示設定は、詳細と標準・簡略の2通りです。


断面図の表示設定は、詳細と標準と簡略の3通りです。


6、ファミリ製品の構成


※ご注意:Revit ver.2015以上対応


 それぞれのファミリ製品には下記のファイルが含まれます。

 (枠形状の3タイプで1組セットです)
  1、木製開きドア-1型・・・.rfa(22タイプ事前設定済み)
  2、木製開きドア-2型・・・.rfa(22タイプ事前設定済み)
  3、木製開きドア-3型・・・.rfa(22タイプ事前設定済み)
  4、扉・取手・沓摺・注釈記号のそれぞれのファミリ
  5、木製開きドア-2型・・・.rvt(参考プロジェクト)
   ・建具番号入力用集計表(各パラメータ・室名~室名表示)
   ・建具番号・タイプ・サイズ別集計表(各パラメータ・室名~室名表示)
   ・建具表タグファミリ(標準タイプ)
   ・建具符号タグファミリ
   ・REXJ/建具表機能に準拠し、識別情報を自動作成
  6、解説書


7、参照プロジェクト

製品をロードしたら参照プロジェクトファイルが用意されています。
添付ファイルのRevitプロジェクトファイルを開きます。

システムファイルは【挿入-ファミリをロード】ではロードできませんので、この参照プロジェクトから、必要なシステムファミリをコピーします。
手順は下記の通りです。

 1、参照プロジェクトのプロジェクトブラウザで目的のシステムファミリや集計表を選択し、右クリックし/
   クリップボードにコピーします。
 2、作成するプロジェクトで、修正/貼り付け/クリップボードから貼り付け/・・・で貼り付けし、
   プロジェクトで使えるようになります。


8、集計表へ建具配置の部屋名表示

 集計表では、建具ファミリが配置された部屋名が反映されます。基準は、扉の開き側とその反対側で集計されます。計画時には、建具表を作成しなくても集計表で管理できますので大変便利な機能です。

9、REXJ/建具表への準拠

 ファミリに設定された製品情報のパラメータ(識別情報)が、建具表タグで自動集計されます。
ファミリの識別情報を修正すると、建具表へ反映されます。
但し、REXJ/建具表の機能は、取付場所(部屋名)、建具の数量の自動表示はサポートされません。

10、ファミリタイプの編集とパラメータの設定

10-1、マテリアルと寸法のパラメータ設定

各ファミリのパラメータはグレー表示されているヶ所以外は変更可能です。但し、数値の制限はかけていませんので、適正な数値を入力する必要があります。(単位違いなどによる数値によりエラーとなりますが、キャンセルで戻ります)
これにより、独自のファミリタイプを作成し簡単にカスタマイズすることが可能です。
マテリアルは、この製品では基本的なマテリアルのみサポートされています。カスタマイズする場合は、Revitのマテリアルを使用することをお勧めします。
よくある現象として、マテリアルはタイルで繰り返されるため、継ぎ目が表示されることがあります。自身で写した写真やクロスメーカーからダウンロードしたデータはこのような現象になりえます。PhotoShopなどで編集したマテリアルを作成する必要があります。

10-2、識別情報のパラメータの設定

・扉タイプは変更不可です。カスタマイズする場合のみ、ネストするファミリを作成した上で、ファミリを挿入し、タイプを入れ替えることができます。その場合、パラメータの関連付け等、理解した上でおこなってください。

・取手タイプ、沓摺タイプは変更可能です。新規にファミリを作成し、ネストしてタイプを切り替えることもできます。

※いずれも、添付にあるネストしたファミリをフォーマットとして、名前を変えて保存し、新規のファミリを作成します。

まずは、基本オペレーションが先決です。カスタマイズに関しては、追々、理解していくことにしましょう。



参照プロジェクトのロードとファミリの挿入




複数の建具ファミリの挿入とファミリの修正と建具表作成




建具の特異なパラメータの修正と建具表作成





実際の設計プロジェクトでは、枠形状、取手形状、沓摺形状のタイプが限られると思われます。

設計に当たって、予めそれぞれの形状タイプを決定し、プロジェクトに挿入するようにしましょう。
プロジェクトに挿入後、不要なタイプを削除し、整理してから、タイプで独自にカスタマイズし、タイプを作成、整えます。計画時は建具表作成はおこなわないと思われますので、サイズや仕様を整理、作成し平面に配置し計画します。
計画時の数量のチェック等は集計表でおこなったほうが便利です。
建具修正後の建具表作成は、ビデオの通り一括して削除し作成し直したほうが早そうです。
皆さん、試してみてください。


このファミリだけでは、足りないはずですが、建具ファミリのフォーマットは、すでに完成しておりますので公開スピードは早くなります。
随時公開してまいりますので、ご利用の程、よろしくお願いいたします。

ドアファミリ 2016.11.16
外部仕上表、内部仕上表、凡例表の作成

【概要】

仕上表の作成方法は、いくつか考えられますが、Revit のチュートリアルでは「集計表」-「部屋」で作成する方法が掲載されています。 当初は漠然と作成していましたが、いろいろなパラメータを扱ううちに判ってきたことですが、(集計表の部屋で仕上表を作成する場合、カテゴリ別のパラメータ(ファミリ名とかタイプ名)を入れることができない。)ということです。「部屋」のどの壁面の仕上げか要素を指定しない限り部屋のカテゴリパラメータの集計は今のところ無理ということなんでしょう。他の床、天井等のカテゴリについても同様です。当然といえばそうでしょうが、なかなか具体的に理解できるまでには1年半近くも費やしました。
集計表の仕上表とカテゴリのパラメータ(各タグによる書込み文字等)は関連しないということで、整合性が保てないことになります。簡単に言えば、仕上表の文字の表記と各モデル要素の書込みタグは関係ないということです。それを踏まえて現状の Revit でどのように表現していくかを考えます。ここが改善されれば、すごいシステムになると思いますけど、例えば、部屋に内面している床、壁、天井、コンポーネントファミリ等のパラメータが扱えるようになるとかです。

手順として、ファミリが先に作成される、もしくは既存のファミリを使用することが多いので、タグの表記と仕上表の入力を確認し合わせなければならなくなります。仕上表が先か、ファミリの作成や編集(パラメータ)が先かと、複雑になります。主に、仕上の表記は下記のような問題点が考えられます。
  1. 仕上表は国交省建築工事共通仕様書による名称で表記する場合や商品名で表記する場合、キーノートによる場合など、まだまだ BIM の運用では統一されていないので、どのように表記するのか?
  2. 同じ仕上材の下地材が、数種類の場合は、どのように表記するのか?
  3. 同じ表層の仕上材でも、数種類の場合は、どのように表記するのか?
  4. 仕上材の品番は表記するのか?
  5. カテゴリの仕上名と仕上表の仕上名は手動で合わせなければならない。
  6. プロジェクトの種類、規模によっては表記内容が極端に違ってくる場合にどうするのか?
一つの方法として、下記のように作成し使い分けしてみました。
  1. ファミリ枠とパラメータで作成
  2. 集計表の部屋で作成
  3. 集計キーを使った、仕上げタイプで作成
  4. 凡例や製図ビューやファミリ-「文字」のみで作成
ファミリ(タイプ別の標準ファミリ)を作成すれば、名前を変えてファイルを保存し編集して、いろんなファミリを派生させて利用すればかなりの手間が省けます。

内外部仕上表の例

1、ファミリ枠とパラメータで作成

【外部仕上表ファミリ枠の作成】


まず、ファミリ枠を作成します。ファミリ枠の作成は、以前の【建築概要書の情報をパラメータにて表示】を参照ください。下図はプロジェクトの外部仕上表を選択した状態です。前回、共有パラメータで説明したように、「?」部分は「値」が無い部分です。選択を解除すると何も表示されません。例えば「外壁」も何種類かある場合もありますので、あらかじめ、3~4種類のパラメータを用意します。その他数種類表記が必要と思われる部位はあらかじめパラメータを用意します。
部位の欄に表示させたくなければ、ファミリから部位部分を削除しておけばOKです。
事前に設定した、「プロジェクト情報」-「パラメータ」-「マテリアルと仕上げ」の部分がそれぞれ、部位→「パラメータ」と仕上材料→「値」となり外部仕上表ファミリで表示されます。
前々回の、「プロジェクト情報等のプロパティ設定-2」と同じですから参照ください。
次に説明する、集計表の部屋で作成する方法でも作成できます。

外部仕上表のプロジェクト選択表示
外部仕上表のファミリ

2、集計表の部屋で作成

【内部仕上表を集計表の部屋で作成】


「表示」-「集計」-ドロップダウンリストから「集計/数量」を選択すると、下記のダイアログが表示されます。カテゴリから「部屋」を選択し、「OK」をクリックします。名前には「部屋集計」が自動的に設定されています。「集計表プロパティ」ダイアログが表示されます。

新しい集計表ダイアログ
集計表プロパティダイアログ

集計表プロパティで使用可能なフィールドから必要な「パラメータ」を選択し、「追加」をクリックし、集計済みのフィールド(順に)に追加します。順番は「上に移動」「下に移動」で並べ変えできます。内部仕上表では、下記のパラメータを選択しています。

集計表プロパティのフィールド追加

前々回、解説しましたが、改めて確認しますが、「共有パラメータ」を設定し、「プロジェクトパラメータ」へ設定したものが、下図のようになっています。「管理」-「プロジェクトパラメータ」を選択し、「プロジェクトパラメータ」ダイアログを表示し、「パラメータ」=「床仕上」を選択し、「修正」をクリックすると、「パラメータプロパティ」ダイアログが表示されます。「共有パラメータ」にチェックされていて、カテゴリは「部屋」、パラメータグループは「マテリアルと仕上げ」に設定されているのが確認できます。

仕上パラメータの確認

「集計表-フィルタ」の設定」

集計表-フィルタダイアログ
「集計表-並べ替え/グループ化」の設定


集計表の並べ替え/グループ化


「集計表-書式」の設定
  1. 「見出し」を編集する。
  2. 「非表示のフィールド」の設定:チェックを入れると非表示になる。

集計表-書式

「集計表-外観」の設定

集計表-外観

「仕上表」-「集計表」

下図は「値」を入力後の集計表。フィールド欄の右矢印をクリックすると、ドロップダウンリストが表示され、入力された部位の仕上げが出てきますので、同じ仕上は選択すれば、入力されます。


仕上表-集計表

「平面図」-「部屋」-「プロパティ」-「マテリアルと仕上げ」

平面図で作成された「部屋」を選択すると、「プロパティ」-「マテリアルと仕上げ」欄に設定したパラメータと「値」が表示されているのがわかります。「マテリアルと仕上げ」の「値」の欄で、直接入力もしくは変更することができますので、平面図のビューで部屋を選択しながら入力できます。仕上表(集計表)での入力時に部屋名と仕上げ欄が見難くて入力しづらい場合は、このほうが入力ししやすく楽です。また、集計表と同じように、「値」欄の右端をクリックするとドロップダウンリストで他の部屋の仕上げが出ますので選択することができます。当然、変更は集計表にも反映されています。

規定値で設定されてある「識別情報」-「床の仕上げ」、「壁の仕上げ」、「天井の仕上げ」などパラメータの編集はできません。「プロジェクト情報等のプロパティ設定-2」の説明のように、ここでも編集不可能なパラメータがあります。これらは使わずに、いままでの説明のように設定し作成するようにしています。
賛否両論あるとは思いますが、実際の設計図書では表記が不十分でパラメータを追加する必要がある為、入力する際に位置が整列されてなく離れていて見にくいので、あえてこのように設定しています。
RUGのRUTSで提供されている「仕上」機能でも、追加されたパラメータは「グループパラメータ」に関係なく入ってきますので使用できます。
規定値に合わせる場合は、「識別情報」-「床の仕上げ」、「壁の仕上げ」、「天井の仕上げ」をそのまま使用して、追加されたパラメータの「パラメータグループ」を「識別情報」に修正すると、「識別情報」グループに表示されます。慣れればどちらでもかまわないとは思います。

平面図



3、集計キーを使った、仕上げタイプで作成

【内部仕上表を集計表キーを使った仕上げタイプの集計表で作成】


集計キーを利用して、「部屋仕上スタイル集計キー」という、部屋ごとの仕上タイプを作成し、仕上表で「集計キー番号」を選択すると、仕上が一式入力されるものを作成してみます。

1、部屋仕上スタイル集計キー

「表示」-「集計」-「集計表/数量」を選択すると、「新しい集計表」ダイアログが表示されます。
「集計キー」をチェックし、名前に「部屋仕上スタイル集計キー」、キー名に「部屋スタイルキー」と入力します。名前は任意ですが、わかりやすい名前を付けます。カテゴリから「部屋」を選択し、「OK」をクリックします。


新しい集計表


集計表プロパティダイアログが表示されますので、使用可能なフィールドからそれぞれのパラメータを追加し、「OK」をクリックし終了します。今回は、規定値のパラメータを使用し、必要なパラメータを追加しています。(前記参照)


集計表パラメータ
下図のように、部屋仕上スタイル集計キーの集計表が作成されます。キー名部分を選択し、「行」-「挿入」-「データ行」をクリックします。行が1段追加され、キー名のフィールドに自動的に数字が表示されます。繰り返して、必要な行数を作成します。


初めの集計表
それぞれのフィールドに文字を入力します。フィールドの右をクリックすると、ドロップダウンリストで選択することも可能です。キー名の行には、仕上の組合わせタイプを作成していきます。必要数だけ作成すれば完了です。


部屋仕上スタイル集計キーの集計表


2、集計表の内部仕上表の作成

「表示」-「集計」-「集計表/数量」を選択すると、「新しい集計表」ダイアログが表示されます。
「建築コンポーネントを集計」をチェックし、名前に「内部仕上表」、と入力し、カテゴリに「部屋」を選択し、「OK」をクリックします。



内部仕上表の集計表-フィールドには、「名前」、と「備考」を追加します。「名前」は部屋が集計されます。
下図のように作成されましたので、「部屋スタイルキー」のフィールドで、「番号」を選択します。先ほど作成した「部屋仕上スタイル集計キー」のキー番号の一行が一括表示されます。「番号」は、A、B、C・・・でもかまいませんが、行を追加する際は、数字が続きますので、いちいち変更する必要があります。


内部仕上表
集計表プロパティ-書式の「非表示のフィールド」をチェックを入れます。




シートに内部仕上表をレイアウトします。

シートにレイアウトされた内部仕上表

この場合、「平面図」-「部屋」-「プロパティ」-「識別情報」の値は、グレー表示されます。変更不可能となりますので、「部屋仕上スタイル集計キー」を修正することになります。

  • 部屋のタイプ数が多い場合など、タイプを作れば簡単に入力することができます。
  • マンションなどの住戸で仕上げが違う場合などタイプを作れば間単になります。
  • 「部屋仕上スタイル集計キー」はドロップダウンリストが使えますので、同じ仕上げを何回も入力する必要はありません。
  • 建物の用途により、色々な仕上げが出てくると思いますが、これを利用することで、簡単な修正程度でカスタマイズすることが可能になります。

4、その他の表の作成

ヘルプで理解できると思いますので省略します。

建築概要書の情報をパラメータにて表示

建築概要書のファミリ枠の作成

まず、建築概要書の図面に使用する、建築概要書のファミリ枠を作成します。ファミリの作成については、前々回掲載しましたが、改めて、「新規作成」-「ファミリ」-「図面枠」-「テンプレート図面枠」を選択し作成します。会社によって、それぞれの表記法があると思いますが、私は下記のように作成しておりますので参考としてください。
【要点】
1、自社図面枠ファミリとは別にし、概要書と必要最小限の図形・文字のみで作成する。
2、建築確認申請の書式の項目に従って、要約して表示する。
 ※申請書類作成の際に見やすいことや、後々のための建築確認申請書へのデータが利用できるように、パラメータを準拠しておくようにします。
3、設計図書に表記しない、確認申請書の項目はとりあえず省く。(労力が増えるので)
4、現状のRevitの機能の範囲内で、プロジェクト情報のパラメータ、集計表を利用する。
 ※Revitの集計表の機能上、少数点以下の制御に不都合がありますので、現在はパラメータの利用は避けいます。長くなりますので、集計表のまたの機会に掲載したいと思います。

建築概要書ファミリ枠

建築概要書の(図面)シート作成

プロジェクト画面に戻って、下記の図面は、建築概要書の(図面)シートです。ファミリを選択した状態を表しています。自社図面枠ファミリとは別になっています。選択された部分が、青くハイライトされています。「?」が表示されていますが、入力されていない「パラメータ」(値の無いパラメータ)です。普通の黒文字の部分がありますが、ファミリ以外のパラメータではない部分です。主に、普通の文字入力や、集計表の貼り付けで表示させています。
【要点】
1、青くハイライトされている部分は、ファミリです。
2、右側の上は「製図ビューの付近見取り図」を貼り付け、下は、「平面図-意匠図-配 置 図」で貼り付け、その外枠は、A4サイズの枠ファミリを貼り付けしています。
 ※このA4サイズは申請の際に利用する「建築計画概要書-第3面」で、A4のシートを作成して印刷し利用します。


建築概要書の(図面)シート

建築概要書のシートとファミリの比較

下図は建築概要書のシートの表示です。

概要書(上半分)シートの表示
下図は建築概要書のファミリの表示です。

概要書(上半分)のファミリの表示
下図は建築概要書のシートの表示です。


概要書(下半分)のシートの表示
下図は建築概要書のファミリの表示です。


概要書(下半分)のファミリの表示
各シートの表示と各ファミリの表示を見比べてください。ファミリにパラメータがある部分は、シートにパラメータの「値」が表示されているのがわかります。ファミリにパラメータが割り当てて無いヶ所がシートで表示されているヶ所が、シートによる普通の文字入力や、集計表の貼り付けで部分です。
集計表の貼り付け部分は、各必要とされるものを、あらかじめ集計表で準備して、シートに貼り付けておきます。
極力、文字入力を省き、少ない入力で図面に反映させることが目的ですから、一度、作っておけば後は、パラメータの「値」や集計表を作成すれば自動化が図れます。
パラメータの設定については、前回、掲載しましたので、することは同じですから試してみてください。1ヶ所成功すれば理解できると思います。

図面枠のパラメータ設定

図面枠ファミリの編集開始

あらかじめ作成された図面枠ファミリをプロジェクト画面で選択し、ファミリ編集をクリックし、ファミリ編集画面に移り編集を始めます。赤囲み部分がパラメータにする部分で、その他は文字入力する部分です。
次の「ラベル配置」でそれぞれの部分に配置していきます。(あらかじめ作成された図面枠ファミリに「文字」で作成されている場合はそれぞれ削除しながら新規に「ラベル配置」していきます。新規の場合は赤囲み部分を新規で配置するということです。)

図面枠ファミリのタイトル部分

ラベルの配置

「作成」-「文字-ラベル」を選択し、左側のプロパティの「ラベル3mm」のところをクリックし、ラベルの任意の文字サイズを選択し、図面枠の挿入したいところにクリックすると、ラベル編集BOXが表示されますので、赤囲みの「パラメータの追加」をクリックします。

ラベル編集-画面-1

パラメータプロパティの設定

前回解説したように、パラメータを登録しておりますので、それを呼び出し設定します。
「パラメータプロパティ」のBoxが表示されますので、「選択」をクリックし、「共有パラメータ」Boxを表示します。
「パラメータグループ」で任意のカテゴリを選択し、配置したい「パラメータ」を選択し、「OK」をクリックします。


ラベル編集-画面-1、に戻りますので、左側のカテゴリパラメータ内に、先ほど選択した「パラメータ」が入ってハイライト表示されていますので確認し、「⇒矢印のラベルにパラメータを追加」をクリックすると「ラベルパラメータ」に入りますので、「サンプル値」(任意のわかりやすい文字)を入力します。
【補足説明】
パラメータは数個「ラベルパラメータ」に入れることができます。右端の「分割」にチェックを入れると2段で表示されるようになります。その他「接頭表記」、「末尾表記」等は、ヘルプを参照ください。


これで、ラベルの配置が完了しましたので、「保存」(図面枠ファミリの上書き保存)-「プロジェクトにロード」をクリックし、プロジェクト画面に戻ります。

プロジェクトのプロパティに表示するために、「プロジェクトパラメータ」を追加する

先ほど、図面ファミリに設定した、「パラメータ」「縮小スケール」を、プロジェクトのプロパティのカテゴリに設定、表示させ、「値」を入力できるように設定する。
「管理」-「プロジェクトパラメータ」をクリックし、「プロジェクトパラメータ」Boxを表示させ「追加」をクリックする。
「パラメータプロパティ」Boxが表示されるので、先ほどと同じように、「共有パラメータ」にチェックを入れ、「選択」をクリックし、「共有パラメータ」Boxを表示させ、「パラメータグループ」から「識別情報」を選択、「パラメータタイプ」から「縮小スケール」を選択し、「OK」をクリックする。


「パラメータプロパティ」Boxに戻るので、「カテゴリ」の中から「シート」にチェックを入れ、「パラメータグループ」「グラフィックス」を選択、「OK」をクリックし完了する。



これで、プロジェクト-プロパティ(図では左側部分)-「グラフィックス」カテゴリ下に、「縮小スケール」が設定され、値が入力できるようになり、縮小サイズで図面の出力をおこなう場合には、任意の縮尺を入力すれば、図面枠の部分に表示することができる。

以上の要領で、プロジェクト-プロパティの任意のカテゴリに、任意のパラメータを設定することができる。
「図面枠ファミリ」は1枚用意し、プロジェクト情報の設定をおこなえば、パラメータの値はそれぞれのシートに飛んで行くので、いちいち入力する必要がなくなります。自社枠をどのように表示するのかを決めさえすれば、後は設計時に「値」を入力するだけということになります。

「図面リスト」については、集計表の機能になりますので、後回しにし、
次回は、「建築概要書の情報をパラメータにて表示」の方法を載せたいと思います。

Revit MEP 「接続」を割り当てたファミリを作る

Revitはファミリから成り立っていると言っても過言ではありません。
ファミリがないと話になりません。
Revitに初めから備え付けられているファミリから似たようなものを探してそのまま使うか
編集して使うか、全くなければ新規作成するしかありません。

意匠設計に関して言えば、ファミリが揃っていれば驚くほどスピーディーに
モデリングを進めることが可能となります。
MEPでは、ファミリ(電気・設備機器、ダクト、配管、配線等)をシステム的に接続していく形でモデリングが進んでいきます。

例えば、衛生器具で「洋式便器」というファミリがあるとします。
意匠設計であれば、このファミリを床(ホスト)に設置するだけで平面図として用を足すのですが、MEPで電気・設備設計する段階になりますと、このファミリに「接続」という要素を割り当てる必要があります。
この「接続」を割り当てることによりシステム的に衛生器具と配管を接続する事が可能となります。
MEPにおいてのファミリとは、コンポーネントに「接続」要素を割り当てたものという事になります。

では、実際に「洋式便器」というファミリに「接続」を割り当ててみます。

下記画像は、「接続」を割り当てていないファミリ「洋式便器」です。
これに、「接続」を割り当ててみます。

ここで必要な「接続」要素は、排水管と給水管となりますので「配管」を割り当てます。まずは便器に排水管を接続する位置を決めます。

壁面から200mmの位置に排水管を接続すると仮定して、押し出しで75φのオブジェクトを作成します。

↓ 作成→配管接続 を選択します。

↓ 先ほど作成した75φの押し出し底面に割り当てます。

 ↓ ①割り当てた「接続要素」をクリック
   ②プロパティの「システム分類」を「サニタリー」に変更します。

↓流量環境設定、流れの方向、直径を設定

これで、排水管用の「接続」が割り当てられました。

同様に、給水管の「接続」も割り当てればファミリの完成です。
*給水の場合、システム分類は「住宅用冷水」を選択します。

これで「接続」を割り当てたファミリの完成です。
今回、「衛生器具」を例として挙げましたが、
空調機や換気扇であれば冷媒管・ドレン管には「配管」、
ダクトには「ダクト」の接続を適宜割り当て、
電源が必要なものには、「電気」を割り当てれば良いということになります。

やってみると、意外と簡単だなと思われたんじゃないでしょうか?
わからないことがあっても、とにかくやってみるっていうのが大事であって
やっていくうちに「あれはそういう意味だったんだな」という発見が必ずあります。
そしたら、また以前作ったファミリを開いて編集してアップデートしてあげればいいんです。
最初から完璧なファミリを作ろうとは思わず、その時点で役にたつものを
作っていけばいいのではないかと思います。
今の段階ではファミリを作って、モデリングして実施設計図をRevit MEPで完結できれば
OKと考えています。
しかし、Revit MEPを使うからには冷暖房負荷」や「圧力損失」等の解析というすばらしい機能をつかいこなせるようになりたいと思ってます。

次回は、「接続」を割り当てたファミリを使って実際にモデリングしていきたいと思います。

ファミリ設備 2014.06.12
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