1-15ファイル管理
1 .ファイル管理及び、ファミリ作成及びネーミング規約等
- ① プロジェクト名、ファミリ名、凡例、記号等に、極力小文字は使用しない。
(一瞬、見間違い等や、大文字と小文字の区別は何かなど、ネーミング方法が複雑になる) - ②ファミリ名は、極力一般通称名称で表現し、タイプ名で階層を持つこと。
- ③ファミリ名は、プロジェクトブラウザのファミリから、タイプ編集が可能なため、いちいちファミリエディタで行う必要はない。このため、ファミリ名は、タイプを限定するようなネーミングはおこなわない。
- ④厚み等の表現:ルール化し統一する必要がある。(多様な表現で選択する場合に煩雑になる)
厚みの表記などで、ア、アを〇で囲む、t12.5等、=などは省略し簡素化を計る。 - ⑤マテリアルのネーミング:マテリアル名でタグ付け、説明のタグ付け等考えられるので、特殊文字等、例として「♯」は、注釈タグとして使用しづらくなるので使用しない。
- ⑥ ファミリの保存の方法
ロード時のオペレーションを考慮する必要があるので、後に、カテゴリごとに保存されていると、呼び出し時に簡単で整理がしやすい。コンポーネントファミリは、カテゴリ別に保存する。 - ⑦ システムファミリは、カテゴリごとにプロジェクトファイルで保存方法がある。
解説参照 - ⑧ ビューテンプレートの活用
表現したいビューをテンプレートとして作成し、一括でセットする。
(簡略表示、標準表示、詳細表示)
例:
・配置図 1/200以上:簡略表示
・平面図 1/50程度:標準表示
・平面詳細図、各部詳細図 1/20~1/50:詳細表示
・その他、塗潰しによる色表示のルール化をおこなう。
2. 注釈と線種
- ① 線種は基本設定の線種を極力使用する。のちに、DWGCADデータを貼りつけた場合など、いろいろな線種がプロジェクト内に存在することになり、オペレーションに支障をきたす。(貼りつけたDWGデータ等、そのままの表現で使用する場合は、仕方ないのであきらめる。それ以外は、線種パターンは線種が変わるだけで削除しても図形そのものは残るので影響ない。)
- ② 通り芯記号
・記号表記とサイズを決定する。
・通り芯の線種
(一点鎖線の間隔が広すぎて、寸法丸が線と交差しないので、適正な間隔の線種の使用する。) - ③ 寸法表記
・基本寸法文字サイズの統一:2.5mmとする。 - ④ 図面枠ファミリのフォーマット
・自社図面枠のフォーマットを決める(パラメータにて設定)
・図面サイズは:A3で良いか?A1もあり?必要数作成する。 - ⑤ 注釈は基本的に、注釈タグを使うと、文字表記の相違が少なくなるため、できる限り文字入力は避けたほうが良い。
3Dモデリングにより、ジオメトリには、情報があるのが、「BIM」!
3. 外構
外構データの作成貼りつけ:DWGデータの利用可とする。
4. 躯体・間仕切り壁
- ① RC:マテリアル名のネーミング規約
・ネーミング:RC200+15、RC180+15+15:内外部の区別は付けない。
(付けても、書く方向でどちらかわからないので、フリップすればよい。基本的な入力方向は決まっているが、外部、内部が違う材料の場合に、わかりやすいように、マテリアルの「グラフィック/サーフェイスパターン&断面パターン」の「パターン」を設定するとよい。) - ②、ALC:同じ
- ③、乾式工法
・上記の壁システムファミリの設定
・石膏ボードの名称:GB、GB-D、GB-Sの表記は?
PBで表記し、耐水等の表記を追記する。 - ④ RCの手摺壁の表記は?;ファミリ解説で詳細を解説。
- ⑤ 床:バルコニー、外廊下の表記は?:実施設計解説で解説。
- ⑥ 階段:踊り場を含めたモデリングと表記は?:実施設計解説で解説。
- ⑦ 法的分類のフォーマットを決める。
- ⑧ RC造のコンクリート強度別の集計は必要か?
(概算を算出する場合、構造強度種別により拾い出すことも可能。 - ⑨ 天井と段差のある下がり壁の作成方法:表層のマテリアルをそろえること。
- ⑩ 躯体のジオメトリの接合:同じものは、マテリアルをそろえること。
- ⑪ 天井と段差のある下がり壁の作成方法:表層のマテリアルをそろえること。
- ⑫ 躯体のジオメトリの接合:同じものは、マテリアルをそろえること。
5. 建具
- ① 建具を部品化して、ネストさせる場合のパラメータは、インスタンスとし、上位のファミリで、関連付け設定する手法を採用する。後に、詳しくはファミリ解説で解説する。
- ② 法的分類表記を決める。
- ③ ネーミング例
・ファミリ名:♯WD_2枚引違い戸
#等特殊文字は使用しない。また、_(アンダーバー)は見づらくタイプしにくいので、-(ハイフン)で統一する。WDの表記と、引違い戸の「戸」の部分が、かぶったような表記は避ける。例として、木製引違い戸、もしくは、木製引違いドア等に、統一する。2枚は不要(引違いは、2枚が当たり前。)、3枚になれば、3枚と表記する等、国交省建築標準仕様書で定められた表記がベター。
・タイプ名:1DK_押入:
建具名としては、部屋名はふさわしくない。タイプ名としては、W×Hの表記が、見てすぐに判断できるネーミングが良い。ちなみに、部屋名は、配置した部屋ごとに、拾い出しできるため。
・WDは、建具の符号である。
・♯WD_2連片引込戸(引残し)1:
()は使わない、1の識別は意味不明。
「木製2連片引込戸」で良い。通常片引きには引残しがあるので、引残しも不要ではと思うが、識別が必要であれば、引き残しの有る無しは、タイプでネーミングするとよい。
(引き残しの寸法をパラメータでコントロールするとか。)
※ネーミングの例:材種、形式の組み合わせ
・「鋼製片開きドア」、「木製片引き戸」、「木製両開きドア-窓ガラリ付」とか、、
・タイプ名:「幅×高さ」、「W×H」、「W×H-引残し60」等
※蓄積されたファミリが、他のプロジェクトで使用されることを考慮する必要があり、同じ形式の建具ファミリで、使用箇所別にファミリを作成するのは不合理です。
他のプロジェクトでも使えるようなネーミングとする。
建具符号や配置する場所は、集計表でも分別することが可能。
6. 外部廻り、その他
- ①手摺:仕様と形状
・システムファミリの作成
→ 今後の検討による。 - ②建築設備:UB、キッチン等
→ 今後の検討による。
・断面を表現する必要のあるものは、カテゴリを収納設備とする。
→ カテゴリが家具で作成すると、断面が表示されないため。
・単に配置する、イス・テーブル類のカテゴリは、家具とし区別する。
7. リンクやファイル保存に関すること
- 住戸タイプを一戸ごとにモデル化する場合、躯体モデルをリンクされますが、「ハーフトーン」、「下敷き参照」にチェックを入れると、そのモデルだけのデータとなるので、躯体で納まりの違うタイプを、なぞり書き間隔でモデルすることができる。
その他、DWGデータを貼りつけた場合など、表示の必要がなければ、表示をOFFにしてしまうと良い! - リンクする場合の、取り合い部分(モデル範囲)を明確に決める。
- プロジェクトの作業が進むにつれて、ファイル保存容量が大きくなります。(中身はよくわかりませんが、たぶん、Revitのデータファイル中、作業内容が保存されているからだと思います。新しい名前で保存し直すと、容量が下がりますので、ある時期には保存し直すとよいでしょう。)
- グループ化はあまり使用しないほうが良い。リンクに比べて容量が大きくなる。
8. MEP
→ 今後の検討による。