BIM建築設計
プランニングピープル

1-05プロジェクトブラウザ概要

1.ブラウザとは、一般的に、WEBサイトを閲覧するために使うソフトのことですが、もとになる英単語は「閲覧する」という動詞のbrowse。その名詞形であるbrowserが閲覧ソフトという意味になり、ブラウザと呼ばれています。

Revitの「プロジェクトブラウザ」は、「各ビュー、凡例、集計表、シート、ファミリ」のRevitの情報が表示されますので、ブラウザされます。
各項目の四角の+をクリックすると展開されそれぞれの情報が表示されます。
各項目をクリックして展開して、どんなものがあるか見てみましょう。

2、ビュー

展開すると、このように表示されます。(初期値では、平面図、天井伏図、3Dビュー、立面図、凡例、集計表、シート、ファミリ、グループです。)そのまた下をクリックすると、平面系では、各レベルが表示され、立面系では、※面が表示されています。

① 初期値でレベルを作成する場合は、立面図のどこでもかまいませんが、「南」をクリックするとビューが表示され、レベルが表示されます。ここで、レベル2の線をクリックした後に、リボンの編集機能が表示されますので、「コピー」を選択し、上にドラッグすると、青色で仮寸法が表示されますので、適当に任意のところでクリックすると、レベル3が作成されます。その他の階を作成する場合は、繰り返すと、レベルが作成されていきます。

② これだけではまだ、作成したレベルが表示されていません。表示/作成/平面図をクリックすると、先ほど作成したレベルが表示されますので、それぞれの作成しようとするビューを選択すると平面図の下にレベルが作成されます。

③ 実務では、もっと使いやすいようにカスタマイズする必要があります。

④ 「プロパティ/識別情報」に「ビューの種別」というパラメータを設定し、ユーザーが入力できるように設定します。

※プロジェクトブラウザのそれぞれが、ビューの種別ごとに、グループ化仕分けされて表示できるようになります。
例えば、「平面図」という簡略スケールのビュー(一般平面図等)や、「平面詳細図」や「部分詳細図」などのビュー種別を設定し仕分けすることなどです。

設定は、「ブラウザ/ビュー(レベル順)」を選択、右クリックすると、次のように表示されます。

次に、「ブラウザ構成」をクリックし、次のようにダイアログボックス表示されますので、「レベル順」を選択、編集から、「ブラウザ構成プロパティ」/「次の並べ替え方法・・・」で、予め作成した「共有パラメータ」である「ビューの種別」を選択します。

上記が設定されると、前記した「プロパティ/識別情報」欄に、「ビューの種別」が表示され、ユーザーが入力できるようになります。共有パラメータの設定については、後に解説することにします。

⑤ 次にここでは、レベル1、2、3・・とかが表示されていますが、「ビューの種別」を設定すると、初期値は「???」と表示されます。
これは、まだ、「ビューの種別」が設定していないためです。何も種別が無いので「???」となります。「ビューの種別」を入力するか、すでに存在する識別を選択すると、ブラウザの表示が自動的に分類されます。

※「ビューの種別」のパラメータ名(変数)=「値」とは、パラメータであるビューの種別の識別です。いわば、AとかB等の文字列で、何でも構いません。ユーザー任意の識別子を付けます。

⑥ 実務では、たくさんのビューが作成されていきます。その場合、むやみにビューの種別を作成すると、元の基準となっていた、レベルの名前が変更されるわけですから、元となるレベルが不明瞭となりがちです。実際に図面として使用するビューは、例えば、レベル1をクリックし、右クリックし、複製名前を付けて作成します。そうすることで、1階平面図(S=1/100)や、1階平面詳細図(S=1/50)などのビューを、ビュー種別を識別させて作成しますので、複数の図面を作成することが可能です。

※プロジェクトブラウザの機能は、Revitで実務を行う際に、優れたビューの管理を行うものです。
基本的な考え方、オペレーションを十分に理解する必要があります。